Webアプリケーションをもっと知りたい(後編)・SPA
この記事は前編と後編に分けており、主に近年におけるWebアプリケーションの中、注目度の高い技術として「PWA」と「SPA」を、Web制作初心者の方向けに解説をしています。
【前編:Webアプリケーションをもっと知りたい・WPA】の記事ページ:
今回ご紹介する「SPA」とはフロントエンド開発技術を利用した、主流Webアプリケーションの一つとなっています。
流れとして以下の通りに「SPA」の詳細を展開していきますので、是非最後までお読み下さい。
「SPA(シングルページアプリケーション)」
SPAは「Single-page application」からの略称であり、主に単一のページによって構成されるコンテンツで、1枚のHTMLファイルをベースに、JavaScriptによる画面要素の書き換えを行うことで通常Webサイトの様な画面遷移を演出出来る技術です。
前編の方で既にご紹介した様に、Webアプリケーションには色々な種類が存在し、中には「PWD(プログレッシブウェブアプリケーション)」の様にWeb上コンテンツとネイティブアプリ両方の強みを取り入れたリッチなタイプもありますが、サービスへ実装の際にも色々な課題をクリアする必要があるでしょう。
とは言え「PWA」の構築プロセスに今回のトピック「SPA」の技術が使われるケースもあるそうですので、「SPA」は具体的にどういった特徴がるのかを早速見ていきましょう。
非同期通信から実現するリフレッシュなしのコンテンツ切り替え
リッチなコンテンツ表示演出かつスピーディー
な応答
通常アプリケーションの1ページで実現するWebアプリケーション
「SPA」化のメリット&懸念点
ざっくりしたイメージを上記の通りにまとめましたが、「SPA」タイプのWebアプリを採用することで、サービスとしてどの様な改善が期待出来るのか、或いはどの様な課題を解決する必要があるのかを、合わせてご紹介していきます。
「SPA」コンテンツのメリット
ページリロードなしでユーザーリクエストに対応
ユーザビリティの高いUIとコンテンツ自体のパフォーマンス向上
通常アプリケーションのストア審査なしでデプロイ出来る
「SPA」コンテンツ実装の懸念点
1.1ページの為、アプリケーションのサイズによって初期読み込み時間が掛かる
2. JavaScriptフレームワークの利用が一般的で、開発コストが掛かる
3. 構造が独特の為、従来Webサイトの様なSEO対策と異なる取り組みが必要
他にも、アナリティクスの導入が通常と異なることや、初期アクセスは従来のWebサービスと比較して時間が掛かることから、ユーザーにページ遷移も同じ体験を予想されてしまう恐れがある為、直帰率が上がるなど、デメリットとまでは行かなくても、導入時に予想しておいた方がいい問題点はそれなりにあるでしょう。
但し、SPAを利用するのに適したサービスの場合メリットは非常に多い為、現在新規サービスにおけるSPAの採用率も非常に高いことが分かります。
SPA構築向けフレームワーク
「React」
公式HPでは「ユーザインターフェース構築のためのJavaScriptライブラリ」というキャッチの様に、コンポーネント指向をベースに設計されています。
現在最もポピュラーなJavaScriptフレームワークの一つになります。
【React】公式サイト
「Vue.js」
他の有名フレームワークの記法を取り入れ、JavaScriptの基本をしっかり理解していれば直ぐに習得できる、学習コストの低い人気フレームワークです。
【Vue.js】公式サイト
「Angular」
主流フレームワークの中最も歴史の長いものになっています。
【Angular】公式サイト
まとめ
以上の様に「SPA」についてWebアプリケーションとしての特徴をまとめましたが、「SPA」は前回でご紹介した「PWA」同様、ネイティブアプリの代わりに様々な場面でサービス提供に役立ちます。
更にブラウザで利用出来のに、通常Webサイトより優秀なUXを提供する点から、ブラウザに縛られずにより本来のアプリケーションらしい挙動ができます。
今回はメジャーWebアプリケーションの一つ、SPAについて基本的なポイントをご紹介させて頂きました。
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