今注目を集めるMicrosoftが提供する「Power Automate」。
「Power Platform」のサービスの1つで、他のRPAではあまりなかったテンプレートが用意されていたり、Microsoft製品以外にもビジネスシーンで使用するサービスと連携していたり、それ以外にも様々な特徴を持っており、今後RPA導入を考えているなら知っておきたいRPAです。
今注目の「Power Automate」の特徴と他RPAとの違い
ここ数年注目されているRPA市場についにMicrosoftが本格参入し、「Power Automate」をリリースしました。
今回は、そんなPower Automateの特徴と他のRPAとの違いについて解説していきたいと思います。
「Power Automate」とは
「Power Automate」は、「Microsoft Power Platform」のサービスの1つになります。
Microsoft Power Platformは、「Power Apps」、「Power Automate」、「Power BI」、「Power Virtual Agent」でデータ収集から解析・予測まで最低限のコーディングで実現するプラットフォームです。
Power Automateは、クラウドフローやデスクトップフローなど複数の機能で構成されています。
「Power Automate」特徴
特徴①テンプレート機能
まず、Power Automateの特徴の1つとして、テンプレート機能があげられます。
現在多数のRPA製品がありますが、RPAはパソコン上の作業手順を記録してプログラムを自動生成するため、ユーザーが自動化フローを作成する環境によってソースコードが変わります。
しかし、Power Automateはアプリケーションやクラウドサービス間の連携に特化しているので、テンプレートを用意することが可能で、それらを活用すれば自動化フローを素早く効率的に作成できます。
特徴②プログラミングの知識がなくても操作可能
Power Automateの特徴2つ目は、直感的な操作によって難しいプログラミングの知識がなくても自動化フローが作成できます。
RPA製品には、プログラミングの知識がないと作成が難しいものもありますが、
Power Automateは気軽に誰でも自動化フローが作成できます。
また、Microsoftは2019年にプログラミングやデータサイエンスの知識がなくても誰でもAIを利用できる「AI Builder」をリリースしました。このように誰でも自動化フローが作成できるAIを利用してデータ分析ができるのも魅力です。
特徴③クラウドネイティブ
Power Automateは、クラウドプラットフォームである「Microsoft Azure」上でサービス提供されています。
そのため、必要なリソースを必要な時に利用でき、Microsoft Azureのセキュアな環境をそのまま反映しますので、セキュリティも高めることができます。セキュリティの高さもPower Automateの特徴と言えます。
特徴④サービスの連携に強い
480種類(2021年4月現在)を超えるサービスに接続し、データを管理できます。
Microsoft社製のクラウドサービスだけでなく、Slackやtwitter、BoxといったSNSやビジネスで利用されているサービスも連携でき、連携できるサービスは今後も拡大していく予定です。
特徴⑤モバイルでも利用できる
Power Automateは、モバイルアプリケーションも用意されており、Android、iOSでも自動化フローの作成や管理などが行えます。
そのため、場所や時間を気にせず利用可能です。
まとめ
Power Automateは、有料のライセンスでユーザーごとのプランと組織全体で使用できるフローごとのプランがありますが、機能が限定されるもののユーザーごとのプランを無料で試すこともできます。
現在とても注目されているPower Automateの自動化を体験いただければと思います。